勝敗の行方

 

武道館2daysお疲れ様でした。3/5の生配信から激動の半年を締めくくる2日間、私にとっては楽しさ100%の最高過ぎて最高超えた2日間となりました。直前までの不安と虚無が嘘のようです。本当にドリフェス!と出会ってから予想を裏切ることばかり起きる。

 

3/5のドリフェス!プロジェクト終了のお知らせ後、トチ狂ってしまった私は、何を思ったかブログを書きました。今考えるとあまりにも必死過ぎて笑えます。でも2/25のツアーファイナルに生きる希望をもらいドリフェス!と共に人生を歩もうと決めた私にとって、恥も外聞も気にしている場合ではありませんでした。そもそも私のツイッター自体が恥の塊ですしね。そのブログの最後、「ドリフェス!とずっと側にいたいから、戦います」と宣言をしました。そんな宣言をして、武道館ラストのセンター様のあのお言葉。勝手ながら運命的なものを感じたため、これは何か残さねばと思いまたブログを書きました。毎度のことながら全て自分語りですし、割と3次元寄りです。ライブのレポではありません。

 

先のブログから察せられる通り、あの時は本当に必死でした。大袈裟かもしれませんが、終わり=死というイメージだったので、ドリフェス!という存在が、世間から完全に抹消されると思いました。世の中で無いものとされてしまえば、口に出すのも憚られてしまう。しかもこんな終わり方ですから、側から見ている方も口に出しづらいでしょう。今年の春先、久々に会ったいとこに好きなコンテンツが終わる話をしたらめちゃくちゃ気を遣われたんですよ。なんと声をかけていいかわからないという様子で。私はなんだか申し訳なくなって、私達の応援が足りなかったんだし仕方ないんだよ~!推しは推せる時に推しとけ~!とか笑って言ったんですけど、正直心がズタズタになりました。10/21を迎えてしまったら、こんな風に腫れ物に触るみたいな存在にドリフェス!はなってしまうんだと確信しました。例えそうなったとしても、ファンの心の中でドリフェス!は生き続ける、と思えれば良かったのですが、それを信じ切れるほど私は心が綺麗じゃない。
また、ブログには「美しいから好きになったんじゃない 好きになったからそばにいて欲しいんだ」とも書きました。声優としてアイドルとして0からスタートした彼らが、プロジェクトの終わりに武道館という晴れ舞台に立つ、というのが美しい物語であることはわかります。きっと誰が聞いてもそう思う。でもそんな筋書きに収まらないくらい色んなことがあったでしょ!?0からのスタートにしても、子役からやってた子もいればこのプロジェクトが芸能界デビューの子もいる。今は5次元なんて呼ばれてるけど当初は2.5次元アイドルで、その辺の変遷も色んな事情があったんだと思う。1stアルバム「RealDream!」が発売された時は本当に嬉しかったし、応援してきて良かったって心底思った。みんなで一緒に聞いたのもめちゃくちゃ楽しかった。試行錯誤を重ねながら、手探りで、でも全員で作り上げたつもりだったドリフェス!が、既視感のある感動的な物語として世間に知られるのがすごく嫌だった。悔しかった。本音を言うとこの時は武道館が全く嬉しくなかったです。
だからみっともなくしがみついてでも引き止めたかった。面倒臭い奴だと思われても、引き止めることができなくても、そんな奴がいるヤバいコンテンツだったなという印象を、とにかく何か爪痕を残したかった。だから気の狂ったようなブログも書いたし、企業宛にドリフェス!存続願いも出したし、アニメなんか全然見ない友達や親族にアプリのダウンロードを頼んだ。
私はあの「戦います」という言葉に「ドリフェス!が終わる現実」と「ドリフェス!を信じ切れない自分」と戦うという意味を込めました。前者に関しては完全に負け戦だったんですけど、後者にだけはなんとしてでも勝ちたかった。ドリフェス!が好きだから、その時の全身全霊を注ぎたかったし、後悔だけはしたくなかった。だから、自分に出来ることは無理のない範囲で全てやったつもりです。

 

武道館の最後、壮馬くんは「これは勝ちです!」と言い切った。それを聞いた瞬間、風が吹き抜けるみたいに、幸せな気持ちで胸がいっぱいになりました。きっと泣いてる人もいたと思います。でもなぜか涙は少しも出なかった。とにかく、幸せで幸せで仕方がなかった。こんな気持ちになることが、生きていてあるのだなあと思った。また生きていて良かったと彼らに思わされてしまったなあ、また貰ってしまったなあと思った。

 

でも、終わってみて色々考えたんですけど、私個人は完全に負けたなと思います。それは負け戦と思って挑んだ「ドリフェス!が終わる現実」にではありません。この2日間で見た景色が、そして私達の歩んできた道のりが、私の想像した「美しい物語」の遥か上をいく美しさだったからです。側から見たら筋書き通りの感動物語に見えるもしれない。でも私はその物語の登場人物だったのだ。だから、この物語が私にとって世界中にあるどんな物語よりも美しくて、特別なことを知っているのだ。知っていたのに、信じ切れずに不安のまま当日を迎えたのだから、私の負けだ。完敗だ。ドリフェス!の全てを肯定したセンター様の言葉に救われた気もしたが、それもなんだか悔しいのでこの気持ちを敗北として私の胸にしっかり刻みたいと思います。

 

最後に、太田くんが武道館はみんなで勝ち取ったと言ってくれたけど、恐らくスタッフの方々のご尽力で出来た公演だと思うんですよね。きっと見てないであろうスタッフの皆様、さっきは嬉しくなかったとか言ってすみませんでした。ツアーで最後だったかも知れないのに、2回もDearDreamとKUROFUNEに会わせてくれて、本当にありがとうございました。めちゃくちゃ幸せでした。

 

約束はしないけど、いつかまた14人に会えることを信じています。少なくとも自分の勝手な妄想で信じられなくなるのは、もうよそうと思う。いつかがいつになるかは分からないけれど、今度は期待と楽しみでいっぱいのまま、その日を迎えたい。